こんにちはこんばんは、気に入った曲(今はBunnyGirl)は延々とリピートする変な癖があるきりぽんです。高校生であの歌唱力は凄いとしか言いようがない。
それはそうと今年はYouTubeの動画投稿もSNSも控えめでしたが、あっという間にもう年末。1日1日が早く寝て起きたらあっという間に1年終わりそうでビビってます。
日々の忙しさを言い訳に趣味の活動を控えめにしていたことにモヤモヤしていたので、久しぶりのアウトプットとして、最近外注してみたlöwinという自作キーボード専用のパームレストについて記事にしてみたいと思います。
きりぽん
目次
パームレスト制作の動機
まずは、パームレスト制作のきっかけからお話しします。自作キーボード(löwin)を使用中、テレビの壁掛けで余った2×4材の端材を手元に置いてみたところ、「高さが均一になってタイピングしやすいかも」と気づいたのが始まりでした。
また、何より見た目的な部分で先人たちが設計したパームレストつきキーボードがとても魅力的に見えたというのも制作する動機となった。
まずは、頭の中のイメージを形にしようと、Fusion360で簡単に設計に取り掛かりました。
Fusion360で設計
設計と言ってもやっている内容は凄くシンプルなので参考になるか分かりませんが、全体的に丸くて一体感があるような形状が理想だったので、それっぽく見えるようにざっくりスケッチをして傾斜をつけて押し出しているだけです。
傾斜をどうするか問題
ここでふと制作途中で、なだらかな傾斜をつけることでパームレストとしての機能性が向上するのではと考えました。
しかし、キーボード本体がフラットな設計だったため、パームレストだけに傾斜をつけると視覚的なバランスが崩れてしまうことから、今回は傾斜角度を自然にすることを断念することにしました。
機能性でいうと設置面から天面までなだらかカーブをつける方が絶対に良いのでしょうがこれが難しい。
きりぽん
AlibabaのRFQを使って見積もりをした
次に実際にサンプルを作るのにどこに依頼したらいいのか考えた結果、国内では特殊な形状かつ個人の小ロッドな依頼で作ってくれそうなところは見つからなかったので、今回はとりあえず実績を解除するといった意味でもAlibabaのRFQを使ってみる事にしました。
きりぽん
RFQの使い方
まずはアカウントを作ってマイページの調達要件のタブを選択し(+RFQを投稿する)といったボタンがあるのでそこから概要を記載して募集しました。
木材CNCの製品の外注経験もなく、できれば図面を使わずSTLのデータから切削して欲しいと依頼してみた。
最初に募集してみると1件しか応募がなかった。これはおかしいと思い調達要件を「おすすめ製品」からジャンルを変更して再度出稿すると、数時間で複数の業者から打診がありました。
値段についてはかなりばらつきがあり、少し悩んだのですが、待ってると思った以上に安く仕上げてくれそうな業者からの応募がありとりあえず飛びつきました。
具体的な金額は伏せますが「ウォルナットとメープルを使ってこの金額か」と関心するくらい安かった。畳み掛けるよう業者の担当のレスポンスも爆速でアプローチしてきたので「ええいっ!いってまえ!!」という気分になってしまい依頼することにした。
きりぽん
図面は必要だった
また依頼してみると「図面も欲しい」と要望があったのでYoutubeやネットで調べたりChatGPTに相談しつつ雰囲気で図面を作って提出した。下記の動画がとても分かりやすく参考になったので貼っておきます。
CHECK NOW!
次回依頼する際はもう少しじっくり作図してまともな図面を描きたいです。
試作品が仕上がるまで
そんなこんなで苦戦もしつつ、担当者のレスポンスが早いので大丈夫だろうという謎の安心感で依頼した製品が、約2ヶ月で出来上がったみたいだ。早速だが画像を送ってもらったので確認して仰天した。
なんとそこにあった製品の画像の中央には、予想もしてなかった木材の繋ぎ目があったのである。
そしてこれは仕方ないのだが、木目の方向が指定した横ではなく縦方向になっていた。木目の方向に関しては構造上横方向ではエラー率が上がるのは理解できるが、できれば「横方向では難しいから縦にしたい」と事前に相談して打診してほしかった。
想像してなかった状態で仕上がってたので、かなり困惑して少しゴネたが担当のレスポンスも悪くなり、お互いにメリットが無さそうだったので「安いから仕方ないと」自分に言い聞かせ、発送して貰うことにした。
きりぽん
念願のパームレストが手元に届いた
そんなこんなで完全に満足とは言えないが発注してから3ヶ月で手元に届いた。内心は少しがっかりはしていたものの、実際に送られてきたサンプルを手に取るとそこには木の温もりを感じる何とも言えない満足感があった。
メープル材を利用したサンプルは形状もバッチリでキーボード本体とピタッと一体感があり個人的にドストライクな仕上がりだった。白い筐体と明るいカラーの木材は相性いいと再確認した。
ウォルナット材の方は作りが若干甘くキーボード本体としっかり合わず。渋みのあるウォルナット独特なテクスチャーは男性ウケしそうな雰囲気に仕上がった。
キーボードのケースを次に発注する際にマグネットを仕込んでパームレストとケースがくっついたら良いと思い内側に穴を作ってもらった。キーボード本体側のケースを発注してないのでまだ試せてないがアリエクから購入したマグネットもしっかりハマったので良さげ。
ウォルナットの形状は残念だったが近くで見ると何とも言えない独特な色合いで見ていて落ち着く感じがする。サンプルの実際の製品を手に取るまで正直落ち込んでいたが、今となっては必要な経験だと思えるようになった。
Alibabaを使って外注してみた総括
最後に今回のパームレストを外注してみて得られた教訓や改善点についてまとめてみようと思います。
発注前に納期を確認
まず個人的に失敗したのは、納期をしっかり決めずに話を進めてしまったというのが失敗であった。安さにつられて浮足立ってしまい納期を確認するという基本中の基本をおろそかにした自分が悪いと思うしか無い。完全に自分で使う用の趣味だから許されるが仕事や販売目的なら鉄拳で制裁されていただろう。
業者選びについては結果的にある程度は許容できるサンプルを作ってもらえたが、最安値で業者を選ぶのではなく、中間くらいの金額で選ぶようにした方が良かったのかもしれない。
デザイン重視か使い心地重視か問題
最後に見た目は個人的に非常に満足のいく仕上がりとなりましたが、使用感としては適度な傾斜が必要だと実感しました。
また、端部の複雑な形状は加工が困難で、製造業者に負担をかけてしまう結果となり反省しました。次回の改良版(rev2)では、これらの課題を踏まえ、機能性と製造のしやすさを両立したデザインにしたいと考えています。
できるのか?やれるのか?
といった感じで反省点や課題は残りましたが、概ね満足はできたので良い経験ができました。
少しザックリとした記事の内容になってしまいましたが、また機会があれば自作キーボード作りにAlibabaのRFQを活用してみようと思います。
拙い文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございました。
きりぽん
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