どうもー!ご無沙汰しております、きりぽん🍢(@KIRI_PON_3)です。今回は、以前から興味があった自作キーボードに、初めてチャレンジしてみようと思います。
結論から言うと初心者でも比較的簡単に組み立てられて、非常に大満足でした。記事の最後にも少し書きますが、標準的に使われるPoseidonの基板だとファームウェアを入れるのに相当苦労しそうだったので、今回購入したTridentを利用させてもらい特段困ることもなく理想のキーボードを手に入れることができました。
前置きが長いのも良くないので、まずは使用するパーツを簡単にご紹介したいと思います。
きりぽん
初心者ということもあり、お見苦しいところもあるかもですが、生暖かく見守って頂けたら幸いです。
注意
この記事及び動画は素人が組み立てた記録になります。堕落猫さんの
公式ビルドガイドを参考にしてください。
動画のビルドログ
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使用したパーツや道具
キースイッチなどはお好みがあると思いますので、ご自身でお調べいただき気に入ったパーツを選んでいただくのが良いと思います。なお、現状(2023年9月時点)ではPGA2040の入手が国内外で困難になっている模様です。
心配で逆作用ピンセットや拡大鏡だったり無駄なものを購入してしまったので、ここでは最低限使いそうな道具だけピックアップしてみました。動画内で使っているピンセットはあまりおすすめできないので記載しませんが、先曲がりピンセットは必要になると思います。
Trident40

Trident40
今回組む自作キーボードの基板です。今回使うのはPoseidonというケースに使用できる、堕落猫さんというかたが設計されたTrident40になります。この基板はタイプCの接続に対応していたり、FWをいじるのに初心者には大変そうなQMKではなく、直感的に操作できるvialというアプリケーションに対応しているのが特徴です。
きりぽん
めちゃくちゃ小さいダイオードとアンダーグロー用のLEDが最初から実装済みなのもありがたかったです。
Trident40用ミドルフォーム

Trident40用ミドルフォーム
こちらはポロンという素材を使った基板とトッププレートの間に挟むミドルフォームです。キースイッチの隙間を埋めることで、反響音を減らしたり静音性が上がる効果が期待できそうだと思い購入してみました。最初にこの製品に気づかなくて2回に分けて注文してしまいました。発送の手間を考えると申し訳なかったです。Poseidon40

Poseidon
続いてはAliExpressで購入したPoseidonというアルミ製のケースです。商品ページの口コミに在庫がなかったというように書いてありサポートに確認したら、案の定ですが「在庫はありません」と言われました。諦めきれずにダメ元で注文したら普通に届きました。
Poseidonの背面
アルミ製のケースは初めてなのですが想像以上に質感が良くて気に入りました。素材は6063というアルミにマグネシウムとケイ素がわずかに配合された合金みたいです。背面のデザインは個人的にはロゴが無い方が好みではある。
Poseidonのチルト角度
チルトの角度は6°の傾斜がついています。多分慣れると思いますが、個人的にはもう少し角度がある方が好みでした。気が向いたら、高めのゴム足でもつけてみたいと思います。
Poseidonの付属品
付属品はガスケットマウント用のクッションと六角とゴム足が入ってます。付属品は余計なものは一切入ってなくとてもシンプル。Kailh Switch Socket

Kailh Switch Socket
こちらはキースイッチのホットスワップに使うソケットです。黒いものだったら国内でも手に入るのですが、色付きが良かった(隠れるから見えない)のでAliExpressで購入してみました。
きりぽん
ソケットの形状が旧タイプではんだ付けしやすそうだったのが良かった。
スタビライザー

durock v2 pcb mount screw-in stabilizers
続いてスタビライザーのセットです。海外では比較的評価が良さそうだったのでDUROCKの物を選んでみた。スタビライザーのセットはTALPKEYBOARDさんで購入しました。マイコン・LED

PGA2040
LEDのSK6812MINI-EとマイコンのPGA2040は秋月電子通商の通販で購入しました。実店舗に購入しに行ったのですがお盆休み中だったのでやむなく通販を利用しました。スイッチ用フォーム

Durock Switch Pads
スイッチ用のクッションフォーム(PORON製)もTALPKEYBOARDさんで注文しました。Amazonなどで送料無料に慣れて麻痺していたが3,000円以上で送料無料はありがたい。キースイッチ

WS Morandi
キースイッチは遊舎工房に行った時に、外人がタイピングしていて「いい音だな~」って思い、実際に触ってみて気に入りWS Morandiを購入してみました。35個で2,200円とお値段も安かったし打鍵感や音も気に入りました。はんだ付け作業

LEDを固定するための予備はんだ
パーツも全て揃いテンションも上がってきたので、一気に作業を進めたいのですが、LEDの実装をするのに慣れてないので、冷静になってまずは予備はんだをしたいと思います。
LEDを仮固定
予備はんだができたら次はLEDを仮固定します。LEDは向きがあります。
LEDをはんだ付け
LEDを固定できたので念のためフラックスを塗って四本の足すべてを半田付けしていきます。
ソケットの予備はんだ
次はソケットを実装するのに予備はんだを全部してみたいと思います。
ソケットをはんだ付け
予備はんだが終わったのでソケットを実装していこうと思います。ソケットを基板上に置いてはんだを溶かすとスコッと沈み込みハマる感覚が良かったです。
PGA2040の位置
ソケットも無事に半田付けできたので最後にPGA2040を実装していこうと思います。基板を表向きにすると実装部分にパックマンみたいな印とPGA2040側にドクロマークと印がありますので重なるようにして置きます。
PGA2040を基板に仮止め
次にピンヘッダをニッパーで切って左右一列づつ上から差し込みます。差し込んだら落ちないようにマスキングテープで固定して裏返します。
PGA2040をはんだ付け(裏面)
基板を裏面にしたら念のためフラックスを塗って半田付けをしていきます。
余ったピンをニッパーで切る
半田付けができたらはみ出たピンをニッパーで切り落としておきます。このとき結構な勢いでピンが飛びますので目などに当たらないよう気をつけたほうが良さそうです。
表面のピンを根本から切断
次に表面にひっくり返してコンスルーを切断します。 注意
動画やブログ記事にてコンスルーと表記してしまいましたが、正しくはピンヘッダです。大変申し訳ございませんでした。

表面をはんだ付け
切断するとピンホールが見えるのではんだで埋めていきます。
はんだ付け作業は終了
下手くそですが作業を繰り返してすべてのスルーホールをはんだ付けしました。こまできたら半田付けの作業は終わりです。お付き合いいただき、ありがとうございました。基板をフラックスでベタベタにしてしまったのでエタノールで洗浄しておきます。動作確認

USBを接続するとRPI-RP2というデバイスが認識
では、半田付けが失敗してないかPCに繋いで動作確認をしたいと思います。基板をUSBでPCに接続するとRPI-RP2というデバイスが認識されました。
trident40のFWを入れる
RPI-RP2を展開して堕落猫さんが配布されているTrident40のファームウェアをぶっこみます。
無事にLEDが全て点灯
無事にLEDもすべて点灯しましたので残りの組み立て作業を進めたいと思います。
きりぽん
本来でしたら、この時点でソケットにピンセットを突っ込んでショートさせ、全てのキーが正常に動作するか確認したほうが良さそうです。
組立作業

スタビライザーの潤滑と組み立て
次はスタビライザーに潤滑をして組み立てます。潤滑剤はちょっと控えめに塗ってしまいましたので後から細い筆で追加しておきました。
クッションフォームの貼り付け
次にPCBとスイッチの間に貼るクッションシールをつけていきます。
ミドルフォームを基板とトッププレートでサンドイッチ
シールが貼り終わったのでミドルフォームを仕込んで上からアルミ製のトッププレートをあてがいます。
キースイッチを挿入
基板とトッププレートの位置を合わせたら次はキースイッチをはめていきます。初心者あるあるかもしれませんが、スイッチのピンを曲げないように入れたつもりでしたが、5つくらい曲がってしまいました()
クッション材をトッププレートに貼付け
次はケースに基板をマウントするのに必要な、クッション材をトッププレートに貼っていきます。タブみたいになってる部分に表面と裏面にそれぞれ10個ずつ貼り付けました。
ケースのゴム足も貼付け
忘れそうになりましたがケースのゴム足も貼っておきます。
基板をマウント
続いて付属の六角でネジを外し基板をマウントします。
GMK Serenity
最後にキーキャップを取り付けていきたいと思います。今回はGMKのSerenityという製品を選んでみました。Serenityって静寂とか静けさという意味らしいですがパッケージはずいぶん派手なデザインですね。
バラバラ…
GMKのキーキャップは発色がいいと聞きますが本当に綺麗でした。また、サラサラしつつ、どことなくなめらかな手触りのテクスチャーも良さげな気がしました。
キーキャップ装着
長くなりましたがキーキャップをはめたら作業は終了です。タイピング音などは動画に掲載してありますので、興味がある方は見て頂けたら幸いです。キーマップの編集



最後に暫定的ですがVialを使ってキーマップの編集を行いました。初めての40%ということもあり、執筆時点では若干慣れない感じはしますが問題なく移行できたと思います。

ちなみにVialはブラウザ版とアプリ版があるみたいなのですが、ブラウザだと毎度接続するデバイスを選択してから少し待つというのが面倒だった。という訳でキーマップをちょこちょこ変更する可能性があるため当面はアプリ版を利用して行こうと思います。
初めて自作キーボードを組んだ感想

初めて自作キーボードを組み立ててみた所感ですが、一番難儀したのがスタビライザーでした。仕組みを理解せず適当につけてしまったのと金属音がすごかったので一回バラして直しました。それ以外は初心者でもスムーズに組み立てることができたのでとても良かったです。

スタビライザーわからん
きっとPoseidonというケースに標準的に使われるDaisyという基板を使ってたら、もっと苦戦して最悪は窓から投げ出してたと思います。
具体的にはファームウェアの書き込みもブートローダモードにしてから焼くみたいで、Arduinoと基板を接続して行う作業が必要みたいです。DaisyのファームウェアについてはKentaro KITAGAWA.(@cdbk)さんのブログ記事に詳しい内容が記載されてますので一度目を通しておくと良いかもしれません。
参考
DAISY 40% HHKBレイアウトを組み立てましたno theme.
Trident40はファームウェアを入れるのもドラックアンドドロップだけで初心者でもとても組みやすいのが一番助かった。設計者である堕落猫さんに感謝です。
堕落猫さんが販売されているキットは他にもトラックパッドに対応した自作キーボードのキットなどもあるみたいなので、気になった方はURLを貼っておきますのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
参考
Daraku-NekoBOOTH
きりぽん
この記事はTrident40を使って執筆しました。動画などでは一切触れませんでしたがLEDもvialで設定できて色んなパターンで光らせられますよ~
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