こんにちはこんばんは!きりぽん🍢(@KiritanLab)です。今回は、MODPCで有名なモマガレージの門馬ファビオさん(@Fabio_Moma)より、CableMod社が開発したコンフィギュレーターでパーツを選べるカスタムキーボードケーブルのレビュー依頼を頂いたので、ブログ記事でもご紹介してみたいと思います。(利便性の都合上ここではカスタムUSBケーブルと記載します)
今回は単純にレビューするだけでは面白くないと思ったので、オーダーしたケーブルと同じようなパーツを使って自作して比較もしてみたいと思います。それからキーボードに付属しているケーブルと電流がどれくらい違うのかも気になったのでUSBテスターを使って簡単に計測して比較もしてみました。
きりぽん
CableMod ConfiguratorCableMod Japan Store
完全オーダーメイドのカスタムPC組み立て専門店MOMA GARAGE
目次
CableModのカスタムUSBケーブルのレビュー動画
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ケーブルの質感などは動画を見て頂いた方が分かりやすいと思います。また動画の〆切があったので焦って編集をしてしまい情報が抜けてる部分があることをお詫び申し上げます。具体的にはQDCの種類についての解説部分や発送から到着までの期間や価格なども解説してませんでした。なのでブログ記事では補足というかたちといった意味でも解説してます。
CableModのコンフィギュレーターとは
では早速開封と行きたいところなのですが、まずCableMod社のコンフィギュレーターとは何ぞやといったところから簡単にご説明させてもらおうと思います。
自作PCに詳しい人は知ってるという方も多いかもしれませんが、CableMod社とは2014年から電源ユニットのスリーブケーブルをメインに製造・販売している、イギリスに本社を構える会社みたいです。
電源ケーブルはカスタムオーダーも可能でパーツや長さも自分の好みに選んでオリジナルのケーブルを作ってもらうことが出来るみたいです。
そんなCableMod社でキーボード用のケーブルも自分の好みのパーツを選んで注文できるなんて想像しただけでワクワクしてしまいませんか?ちなみに、ケーブルやスリーブの長さや色はもちろんですが、コネクターの種類やコーティング方法、また航空コネクタの場合はリングも選択することが出来るみたいです。
実際にケーブルを注文する際はコンフィギュレーターというパーツを選択するサイトを利用します。パーツの選択方法はシンプル。
好みのケーブルの形を選んでコネクターの種類を選択してコイルの向きを選びます。
次にケーブルとコイルの長さや太さを調節します。ちなみに長さは最長で3メートルに納めないと注文できない仕様になってます。なぜ長さを制限するのかというとケーブルが長すぎるとHHKBやDuckyOne2Miniなどの一部のキーボードでは認識しない事もあるからという理由で制限しているみたいです。
長さを調節したら最後にコネクターやスリーブを選びます。USBコネクターは硬質タイプか熱収縮チューブをチョイスできるようになってます。硬質タイプはパウダーコーティングやアルマイトやセラコートがありどれにしようか悩んでしまいます。
QDCコネクターは二種類から選択できます。Aviatorは通常使われる航空コネクタでGX16が使われてるみたいでコーティングはパウダーコートかセラコートが選択可能です。SmalllineはLEMOと言われるタイプのものでコーティングはパウダーコートかセラコートかアルマイトが選択可能です。
ダブルスリーブは、メッシュが13種類で、パラコードは15種類から選択できるようになってます。私が注文した時にはなかったのですがカーボンとかレインボーが追加されてるみたいです。ケーブルとコネクターを選んだら次に進むとカートに追加されます。カーボンが欲しかったので後で追加されててちょっとだけ残念でした。
ここでクリックヒアと記載されてるリンクを選択すると、先ほど選んだパーツでビルドされたページに遷移します。ちょっと迷ったときはページを保存しておけば後でまた同じパーツを選択しなおせるし、自分の選んだパーツもレシピみたいにシェアできるので良いと思いました。選んだパーツを復元する際はケーブルデーターを読み込むというボタンをクリックすると設定をインポートできます。
きりぽん
カスタムUSBケーブルの開封
少し前置きが長くなりましたが、次は届いた商品の開封を簡単にしたいと思います。商品を開封する前にまず思ったのは、外装はこんな感じの箱で来るのかと思ってたのですがしっかりとしたケースで届いたので、ちょっとだけビックリしました。
ロゴ部分もステッチが施されてて個人的に良いと思います。細かいですがケースのロゴ部分はステッチが施されてて個人的に好みでした。
ケースのチャックを開けて開封すると、中にはスポンジのクッション材がしっかり入ってます。
続いて同梱物ですが、まず紙製のギャランティーが一枚。
次にスリーブケーブル背景にロゴが入ったシール。
そしてシリコン製のケーブルクリップが付属品として入ってました。
続いてはPC側のケーブル、手に取った感じが結構硬めの仕上がりになってました。
コネクターはパウダーコーティングにしてみたのですが、サラッとした手触りで良い感じ。
内部は4ピンのタイプAで内側は白色となってます。
スマホみたいに抜き差しを多くしないのであまり重要ではないかもですが、コネクターの根元もしっかりした作りとなってました。
続いてはケーブル同士を繋ぐコネクタです。今回はLEMOというタイプで映像や音響関係でも使われている物にしてみました。
ちなみに内部は5ピンとなってました。
最後にキーボード側のコイルケーブルもチェックしてみましょう。まずコイルですがかなり強く精細な仕上がりで驚きました。
おそらく逆巻きしてあるのですが、かなりクオリティーが高いと思います。
続いてLEMOのメス側です。第一印象は質感も良く、とても気に入りました。
こちらも内部は5ピンになってます。
最後にキーボード側のタイプCです。こちらもPC側やLEMOと同様の質感の手触りでとても良い感じ。
ざっと通して見てみるとコイルも完璧でしたが、コイルからコネクタまで針金が入っているかのような真っすぐ具合が凄いと思いました。このケーブルはハンドメイドらしいのですが、どうやって作ってるのか非常に気になる所です。
こうやって持って揺らしても垂直を維持してるってやっぱり凄いですこうやってあまり褒めすぎるのも、ちょっと胡散臭く感じてしまいますが素直に素晴らしいと思いました。あまり褒めすぎるのも、ちょっと胡散臭く感じてしまいますが素直に素晴らしいと思いました。
コイルケーブルの開封は以上となります。簡潔になりましたがコイルケーブルの開封は以上となります。
カスタム充電ケーブルの開封
続いてカスタム充電ケーブルも提供して頂いたので、ざっくり開封してみたいと思います。実は最近になって黒デバイスを揃えたいと思いだして、こちらもオールブラックにしてみました。長さは余裕を持たせて3メートル。
こちらの同梱物はコイルケーブルとシールのデザインが違うだけで同じになってます。
またパーツもコイルケーブルと同じものに揃えてみました。
注文した後に思ったのですがせめてコネクタ部分だけでも違うコーティングにしておけば良かったですね。
簡潔になりましたが、こちらも全体的にクオリティーが高いと思いました。開封とファーストインプレッションの感想は以上となります。
カスタムUSBケーブルの比較・検証
では動画の最後にUSBケーブルの電圧チェックと、自作ケーブルとのビルドクオリティーを比較して簡単に評価したいと思います。電流チェックの前に念のためですが動作確認もしておきます。
念のため動作確認
冒頭でも説明しましたが、DuckyOne2Miniはケーブルの長さにシビアみたいなので、使えなかったらどうしようかと思いましたが接続すると普通にLEDも点灯しました。タイピングも問題なさそうです。少しだけタイピングテストもしてみましたが問題なさそうです。
純正ケーブルと電流を比較
では続きましてCableMod社のコイルケーブルの電流を計測してみたいと思います。DuckyOne2Miniの純正ケーブルと比較してみますが、使うのが中華製のテスターなので、あくまで参考程度に見て頂けたらと思います。
CableModのキーボードケーブルは白色LEDを点灯させた状態で計測すると、電圧が4.6Vで電流が0.56Aとなり消費電力が約2.6~2.8W程度の数値となりました。
続いて同じ状態でDuckyOne2Miniの純正ケーブルでも測定してみます。
DuckyOne2Miniの純正ケーブルは電圧は4.6Vで電流は0.56Aで約2.6~2.7W程度の推移でした。なので、ケーブルの性能は、純正とカスタムUSBケーブルではほぼ変わらないというのが簡単な検証結果です。
余談ですが、白色LEDのみの場合よりレインボーのウェーブモードの方が消費電力が低いのは意外でした。
なおキーボードで使うケーブの電圧については自作キで有名なぺかそ⌨️さん(@Pekaso)いわく「今どき壊れることもそんな無いけど自作キーボードで消費する電流は大きくても500mAに収めたほうがいいよ」という事らしいです。
キーボードとUSBについてロードヒポキシス
自作したケーブルとビルドクオリティーを比較
続いては自作したケーブルとの比較になります。まだまだ作り慣れてないというのと初めて使うコネクターだったので今回は少し時間が掛かってしまいました。
前回作った自作のコイルケーブルから少し時間がたってて忘れてましたが意外と根気がいる作業です。特にコイルさせてから加熱する温度や回数など時間や手間が掛かります。
数をこなして慣れれば量産できるかもしれませんがなかなか難しいかもです。私のスキル不足かもしれませんがLEMOのコネクタは半田付けする部分が凄く細くて難しかったです。前回作ったときに使った一般的な航空コネクタの方が作りやすかったです。カスタムUSBケーブルの自作方法は下記の記事で解説してます。
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当然ですが、こうやって比較してみると一目瞭然ですね。コイルの綺麗さやケーブルの真っすぐな感じを見ても完全にCableMod社の製品が綺麗です。比較するのも悲しいですが、コイルの強度も全く違いました。CableModが完全に優勝です。
そしてコネクタのビルドもチェックしてみるとかなりしっかりした作りになってました。
パウダーコーティングも見えない部分までしっかりされてて感心しました。
きりぽん
カスタムUSBケーブルのまとめと評価
クオリティーに関しては素人からすると神だと感じる仕上がりなので文句なしに良いです。自由度についてはもう少しパーツのバリエーションが増えてくれると嬉しいと思いました。入手性に関しては日本語化されてますが海外サイトを利用するため4という評価にしました。保障についてはかなり柔軟性が高いと思いましたが万が一初期不良があった場合は海外に返送することになりそうなので4.5にしました。価格に関してはカスタムキーボードケーブルが8,950円でカスタム充電ケーブルが3,550円となっておりオーダーメイドでこの値段なら良いかもと個人的にかなり安く感じました。
良いと思ったところ
まず良いと思ったのは、開封している時点で何回も言ってますが、ビルドクオリティーが高いというところです。電流なども純正ケーブルと比較しても誤差程度にしか変わらないので安心して使うことが出来そうです。さすが自作PCのケーブル屋さんだなって思いました。
次にコンフィギュレーターでのパーツ選びが直感的だし楽しかったです。キーキャップを買ってみてこの色に合うケーブルにしようかなとか、色々妄想してしまいました。
微妙だと思ったところ
そしてイマイチだと思った部分は、QDCコネクターやコイルの位置が決まった位置にしか選択できないところです。コイル部分が見えるようにPC接続側をコイルさせたり、もう少し自由度が上がったらなーなんて思ってしまいました。またQDCの種類の選択肢が2種類のみといった部分も少し少ない気もします。YC8やMiniXLRなども選択肢として増えてくれることを願います。
注意点
そして、これはイマイチというか仕方ない部分なのですが、生産工場が香港にあるらしく、注文してから実際に手に届くまで通常は約1ヵ月掛かるみたいです。また年末年始は設備改修で集荷遅延が発生したり、中国の旧正月が重なると最長で2.5ヶ月掛かるみたいです。ただ自作キーボードをする方が利用されるGB(グループバイ)は半年とかざらに待つことがあると耳にするので比べると早いのかもしれません。
まとめ
総括すると、手元に届くまで少しくらい時間が掛かっても、お洒落なケーブルが安心して使える、とても良いサービスだと思いました。ちなみに配送業者はDHLを利用しているみたいで発送されてからは3日で自宅に届きました。
最後にグローバルサイトにはこんな感じでユーザーのケーブルのセットアップ写真も掲載されてるので、参考までに見てみるのも面白いです。気になった方は公式サイトのURLを貼っておきますので是非チェックしてみてください。今回のレビューは以上となります。
保証について
Cablemod全ての製品についての保証は通常1年間適応されます。ただし、サポート窓口へご連絡頂いたお客様には2年後、3年後でも柔軟に対応し、必要であれば新品交換も行います。※製品に不具合が認めらる場合にのみ適応されます。
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